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妊婦さん、心配しないで!

こんな話、聞いた事ありまんか?
「猫は妊婦さんや赤ちゃんにとって良くない」
これは以前、トキソプラズマに関する噂が広まったためです。

発生率はほぼ0パーセントに近いのですが、かつてマスコミの報道で大騒ぎになった経緯があり、そのイメージがいまだ先行しています。

このトキソプラズマって何?という方に詳しくご説明します。
トキソプラズマ原虫は、猫に限らず哺乳類・鳥類全般に寄生する単細胞生物です。

人への感染経路は2種あります。

1、人が感染した動物の生肉を直接食べた場合

火を通せばトキソプラズマは死滅します。
巷で「豚肉はよく火を通してから食べるように」といわれるのはこれが理由です。
猫が感染する場合は、感染したネズミなどの生肉を食べたとき、もしくは人間が感染した生肉を与えた場合になります。
ただし、成猫は侵入してもほとんど発病せず抗体をつくります。
一度抗体ができればその後再び感染しても発病する事はありません。
しかし体力の弱い子猫・老猫は発病することもあり、最悪死に至ります。

2、トキソプラズマに感染した猫の糞が人間の口に入った場合

トキソプラズマは糞の中に殻に入った状態で排出され、2日後に感染できる状態に変化。その後3週間生存します。でも抗体のあるネコはそもそも排出をしませんし、過去に一度感染していればねこは抗体を持っています。

予防策

  • 妊婦さんは肉はよく火を通した上でを食べるようにしましょう。
    (猫は関係ありません)
  • 猫に生肉を食べさせないようにします。キャットフードで室内飼育していれば感染の危険は全くありません。外飼いの場合は、妊娠期間・育児期間は、ねこの外出禁止を検討して下さい。
  • 猫のトイレを必ず1日1回清掃して下さい。これはみなさん普通にやっている事と思います。トキソプラズマは2日以上経たないと感染状態にならないため毎日清掃してしまえば安全なのです。
  • 予防薬を飲む。人間、猫共に各病院で抗体の有無(過去の感染の有無)を調べます。人に抗体があれば何もせずとも安全。猫に抗体がなければねこに予防薬を飲ませれば安全です。

さらに念のため、妊婦さんは家族に協力してもらいトイレ掃除をしないようしましょう。
そもそも猫がトキソプラズマの抗体をもっていればトイレから感染する可能性はゼロです。

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