ねころんブログ
高齢猫になった時の健康チェック Part 2
猫の健康のこと: 2019/03/28
こんにちは、ねこ生活アドバイザーのかばきみなこです。
今日も先週に引き続き猫の高齢期のお話を。
先週は、食事、飲水量、排泄についてでしたが、
今日は見てわかる身体に起こる変化ついてお話しします。
[運動量・活動量]
・寝ている時間が増えて来た
・以前に比べて遊びに興味を持たなくなった
・呼んでも反応が鈍くなって来た
猫も高齢期に入ると、少しずつ活動量が低下して来ます。
寝ていることが増えてくると、歳を取ったからと、
考えてしまうのが一般的ですが、それだけではなく、
体調不良や身体のどこかに痛みを抱えていることがあります。
[歩き方、走り方]
・普通に歩いているだけなのにふらつく
・びっこをひく(特に後ろ足)
・前足、後ろ足の動きが弱くなって来た
・今まで登れていた高さに登らなくなった
筋肉はもちろん、各関節の衰えが出てくると、急にジャンプを
しなくなったり、また、ジャンプに失敗することが出てきます。
特に後ろ足に力が入らなくなると、トイレに行っても
踏ん張りが利かず、トイレの失敗が出てくることもあります。
最近では関節の老化や関節炎に効果のある、サプリメントなどもあるので、
日々の生活に取り入れるのも良いですね。
また、急なふらつきは関節の病気以外も考えられるので、
気になったらすぐに受診が必要です。
[呼吸]
・口呼吸をしていないか
・呼吸が速くなっていないか(通常は24~42回/1分間)
・呼吸をする時に呼吸音(ゼーゼー)がしていないか
・体温は正常値か(発熱または低体温)
高齢期になったからと言って、必ずしも呼吸に変化が見られる訳では
ありません。ただ、ちょっと歩いたり、ジャンプしたりするだけでも
開口呼吸になり、ハアハアするなら循環器、呼吸器の病気の可能性があります。
呼吸は家でも測ることが出来ますし、体温もペット用の
体温計を準備できればベストですが、
抱っこした時に熱さを感じたり、逆に手足、肉球が冷たかったり
感覚で捉えることも出来ますので、日頃からのスキンシップは大切です。
高齢期の猫は些細な変化を見逃すと、発見が遅れ、
その後の治療にも時間がかかってしまいます。
観察チェックポントを日頃から気にかけ、気をつけているだけで
早期発見につながりますので、ポイントを押さえておきましょう。
[観察チェックポント]
・体重の急激な増加/減少(健康時の体重の5%の増減が目安)
・口臭がきつくなってきた
・身体を触った時にしこりや腫れ、皮膚が炎症を起こしてないか
・涙目、目やに、充血、くしゃみ、鼻水が出ていないか
・暗い場所やひんやり冷たい場所に行きたがる
いずれもわかりやすいチェックポントなので、気になったら、
すぐに受診するようにしましょう。
定期健康診断は半年に1度を心がけ、健診以外にも気になったら、
かかりつけの獣医師に相談して、高齢期を迎えた猫さんが
毎日快適に過ごせるように見守って行きましょう。
高齢期の猫さんの体調や定期健康診断でお悩み等がありましたら、
いつでもねころんにご相談下さい。