ねころんブログ
初期症状を見逃さない、猫の腎臓病
猫の健康のこと: 2019/08/29
こんにちは、ねこ生活アドバイザーのかばきみなこです。
今日は高齢期の猫がかかりやすい慢性腎不全について
再度お話ししたいと思います。
猫の腎臓病(腎不全)は高齢猫がかかる病気の上位に入り、
一緒に暮らしている私達が知っておかなければならない
猫にとって重要な病気の一つです。
現在、猫との暮らしは完全室内生活が定着し、
フードも良質なものが増え、そのおかげで平均寿命も伸び、
ご長寿猫さんも増えました。
その為、高齢猫特有の病気にかかる猫さん達も多くなりました。
一説には15歳以上の猫では30%以上が慢性腎不全を発症している
と、言われています。
高齢猫さんと暮らしていて、最近、何か気に成る症状出ていませんか?
初期症状を見逃さない為にも以下の事が当てはまるかどうか
チェックしてみて下さい。
・以前に比べてお水を大量に飲んでいる
・おしっこの量が明らかに増えている。
・おしっこの量は増えているのに、ニオイがあまりしない
・嘔吐の回数が増え、便秘気味
・毛艶が悪くなり、バサバサになっている
・抱っこするたびに軽く感じ、実際に痩せて来ている
この項目に一つでも当てはまるなら、
すぐにかかりつけの病院に行って、健康診断、血液検査を
受けることをお勧めします。
数年前までの血液検査(クレアチニン検査)では
腎臓の機能が約75%以上失われていないと異常という診断に
ならないことがほとんどでした。
ですが、約3年ほど前から実施されるようになったSDMAの血液検査では
腎臓の機能が40%失われた状態で数値に現れる為、
早期発見ができる可能性がグンと上がりました。
早期に発見できれば、フードの工夫、投薬、通院で
症状を抑えながら落ち着いて治療することが出来ます。
猫さんにとっても症状が悪化してから急に治療が始まるのは
身心共にストレスが大きくなってしまいます。
ですが、早期発見することが出来れば、
食欲が落ちたり、重症な便秘になったり、毛艶が極端に悪くなるなどの
心配な症状を最小限で食い止めるられる可能性もあります。
もし、腎臓病と診断された場合は獣医さんと連携をとりながら、
お家の猫さんの体調に合わせた治療を進めて行きましょう。
腎臓は再生しない臓器なので、腎臓病が完治する事は
ありません。
でも、早期発見、早期治療をスタートすることで、
猫さんの長生きに繋がります。
高齢期を迎えた猫さんとの暮らしは
普段からちょっとした体調の変化を見逃さない事がポイントです。
健康診断も13歳を過ぎた頃からは半年に1度は
受けておくと安心ですね。
我が家の最年長猫のまつちよもいよいよ17歳。
9月になったら、健康チェックと血液検査に行く予定です。
腎臓病(慢性、急性共に)ご心配な点やお悩みがありましたら
いつでもご相談お受けします。
ホームページの質問フォームからご連絡下さい。