ねころんブログ
完全室内生活でも避妊・去勢手術は必要です
猫の健康のこと: 2019/09/11
こんにちは、ねこ生活アドバイザーのかばきみなこです。
最近、未避妊、未去勢の猫さんのご相談が
続いたので、再度、避妊・去勢手術のお話をしたいと思います。
ここ数年、猫を家族としてお迎えしてくれる人が
増えているのはとても喜ばしいことです。
なので初めての猫との暮らしで避妊、去勢自体をどのタイミングで
したら良いのかよくわからないというご相談もお受けします。
保護猫シェルターや保護猫カフェからの譲渡される場合は
ほとんどの割合で、避妊、去勢の手術が済んだ状態で引き渡しになります。
ですが、友人知人からの未手術での譲渡や自ら子猫を保護した場合は
生後半年頃を目安に避妊、去勢手術を考えなければなりません。
人間の感覚でいくと、生後半年から1歳は
まだまだ子猫だし、手術なんて当分先、と思ってしまいますが、
猫の成長は早く、メス猫の場合生後半年で妊娠が可能な場合も。
大切な家族の一員として迎え、一緒により良い生活を
送るためには避妊・去勢手術は
絶対に必要な事だと私は思っています。
どうして避妊・去勢が必要なのでしょうか?
メリットとデメリットを挙げてみました。
避妊・去勢のメリットとは?
・発情期特有の大声で鳴いたり(メスに多く見られる)、
オス独特の行動、マウンティングやスプレー行動など性衝動を減らす事が出来る。
・メス特有の病気の予防、卵巣と子宮どちらも取る手術なら
生殖器の病気のリスクが回避出来る。
・オス特有の病気の予防、精巣腫瘍の予防になったり、
前立腺肥大などの前立腺疾患の発生率を下げることも出来る。
・性格がおっとりとおだやかになる事が多い。
・望まない妊娠、予想外の繁殖を予防できる。
避妊・去勢のデメリットとは?
・全身麻酔のリスク。
・体重が増加することが多い。
オスメス共通でエネルギーの消費量が低下するため、肥満傾向になる。
・繁殖能力が完全になくなる。
デメリットが無い訳ではありませんが、圧倒的に
メリットの方が大きいですね。
そして、手術の適した時期はいつなのか?
一般的にはオスもメスも生後半年以降、体重が2キロを超えた頃と
言われている事が多い様です。
もし、兄妹猫やオス猫、メス猫を一緒に迎えた場合は、
まずはメス猫から手術の予定を検討しましょう。
メス猫は個体差もありますが生後6ヶ月くらいから最初の発情を迎えます。
そして、オス猫は発情しているメス猫の鳴き声やフェロモンなどによって
発情が誘発されます。
なので、未手術のオス猫、メス猫が一緒にいる場合は
メス猫の手術を先に行う事が鉄則です。
最近はフードの充実で栄養状態が良く早熟傾向にある為、
かかりつけの病院で獣医さんと相談しながら決める事がベストです。
未手術が原因で、粗相やスプレー行為がエスカレートしたり、
鳴き声に悩まされたりとならないように、
避妊、去勢手術をする時期をきちんと見極めて行きましょう。
初めて避妊・去勢手術をお考えの方、不安がある方がいらっしゃいましたら、
いつでもねころんにご相談下さい。