ねころんブログ
猫のおもちゃ選びを見直そう
猫と暮すノウハウ: 2019/10/09
こんにちは、ねこ生活アドバイザーのかばきみなこです。
皆さんのお家の猫さんはおもちゃを使っての遊びが好きですか?
子猫はもちろん、成猫になっても、高齢猫になっても
おもちゃでの遊びを好む猫はたくさんいます。
今日はそのおもちゃを使って遊ぶときの注意点をお話しします。
まず、おもちゃを使っての遊びは、猫に一人遊びをさせず、
必ず一緒に遊び、遊び終わったらそのおもちゃを
猫の手の届かない場所にしまうことです。
なぜこんな話をするかというと、猫にとって危険な
誤飲、誤食の大きな原因のひとつに猫用のおもちゃがあるからです。
猫の喜ぶおもちゃの中には、長いひも状のもの、
ふわふわの羽が着いたもの、ネズミの形をしたもの、
があげられます。
このタイプは人気のおもちゃなのでどこでも売っていて、
猫の反応も良いので我が家も使っているおもちゃです。
このおもちゃは一緒に遊んでいる時は危険度は低く、
普通に使用しているなら心配する事はほとんどありません。
でもこのおもちゃをしまい忘れて出しっぱなしにしたことで
誤飲、誤食の事故につながった話を私はたくさん見聞きしてきました。
特にひも状のものを夢中で舐めているうちに飲み込んでしまったり、
ねずみの形のおもちゃをかじっているうちに飲み込んでしまった、
そんな経験をされている人も意外に多いのではないでしょうか?
もちろん、すべての猫が誤飲や誤食してしまう訳ではありません。
上手に遊んで、必要以上にかじったり、舐めたりしない猫も
たくさんいます。
ですが、油断は禁物。
いつ急にスイッチが入ってそうなるかは誰にもわかりません。
そうならない為におもちゃの出しっぱなしや、
猫だけの1人遊び用に与えるのは控えた方が良いと私は思っています。
猫の舌はみなさんご存知の通り、舐められるとザラっとしていますよね。
それは肉食性の猫の舌についている小さな突起(糸上乳頭)が、
肉を削ぎ落とし舐め取りやすくする性質を備え、全て喉に向かって
上向きに生えているからです。
そうした構造から、ひも状のものは特に誤飲しやすい傾向にあります。
一度口にいれると舌の構造上、ベロを出し入れするだけで
上へ上へと上がっていき、舐めているものがするすると
口の中に入っていってしまいます。
また、ネズミの形のおもちゃはウサギの毛を使って出来ているものや
布製のものなど種類は様々ですが、特にウサギの毛のタイプは
猫の興奮度が上がるので人気です。
ですが、このネズミのおもちゃを転がして遊んでいるだけなら良いですが、
カジカジとかじりだしたら危険です。
これは我が家の猫でも経験済みですが、ネズミのおもちゃの本体は
ポリプロピレン製が多く、猫のキバや歯を立てると
簡単に穴が開いたり、噛み切れてしまい、そこから誤飲、誤食に
繋がります。
楽しく遊ぶためのおもちゃで誤飲、誤食は起こしたくないので、
遊ぶ時は一緒に、使わない時は猫の手の届かない場所に保管を
徹底しましょう。
そして、もし、飲み込んでしまった、かじって食べてしまった
そんな時は素人判断せず、かかりつけの獣医さんにまず
電話で連絡をして支持を仰いで下さい。
きっと、吐くから大丈夫、うんちと一緒に出てくるから
大丈夫と軽視しないことも重要です。
明らかに誤飲、誤食した物の残骸が残っていたり、
猫が気持ち悪くて吐き出した、嘔吐物があるなら、
それを持って病院を受診するようにして下さい。
猫によってはウールの毛糸やウレタン素材のフロアマットなどの
食感を好む子もいます。
お家の猫さんの持つクセを知って、誤食、誤飲の危険のあるものは
出来るだけ、使用しない、置かない、それが1番の防御です。
猫は遊んでくれる人が大好きです。
おもちゃを使って遊ぶことは猫の狩猟本能を満足させたり、
ストレス発散になったり、人とのコミュニケーションを取る為の
とても有効な方法です。
そんな強い味方でもある、おもちゃをうまく使い、
さらに猫との暮らしを楽しく、充実するものにして行きましょう。
おもちゃで遊ぶ時は一緒に。
一緒に遊んでいる時でもおもちゃをかじることや
舐めることに執着するようなら、そのおもちゃを使わず、
代替えを考える。
そして、おもちゃで一人遊びはさせない。
少し注意するだけで、誤飲、誤食の危険度はグッと
下がります。
おもちゃについてのご相談、猫との暮らし、気になる事、
わからない事がある方はいつでもねころんにご相談下さい。