ねころんブログ
湿っていたら健康?猫の鼻
猫の健康のこと: 2019/11/28
こんにちは、ねこ生活アドバイザーのかばきみなこです。
今日は乾燥とも関係のある猫のお鼻のお話を。
昔から猫の鼻が乾いているとどこか体調が悪い…と
言われて来ましたよね。
ですが、最近では鼻の乾燥と病気との関連性は低いと
考えられていることが多い様です。
ただ、鼻が湿っていることで、ウイルスや細菌の侵入、増殖を
防ぐ役割があるといわれています。
また、嗅覚が発達している猫にとって、鼻にはニオイを感知するという
重要な役割があり、鼻が湿っていることでニオイ分子をより捉えやすくなるようです。
その為、老化などによって鼻が乾燥するとニオイが分かりにくくなり、
食べ物を味よりもニオイで判断する猫にとっては、
食欲もなくなってしまったりするわけです。
上記のことを踏まえるとやはり、通常、健康な状態の時は
鼻は湿っていることが多いということがわかります。
では猫の鼻はどうしていつも湿っているのでしょうか?
健康な猫は鼻腔内にある腺からの分泌液によって、
鼻先はいつも冷たく湿っています。
ですが何らかの原因で分泌液が少なくなったり、
蒸発したりすると鼻が乾燥することがあります。
ただ、この鼻先の乾燥は健康体でも普通に生じることなので、
基本的にはあまり心配はいりません。
では猫の鼻が乾燥するのは一体どんな時なのでしょうか?
例をあげてみたので、お家の猫さんのお鼻が乾いる時の
参考にしてみて下さい。
・寝ている時、寝起き直後
睡眠中や眠たい時、あるいは寝起き直後などは、
代謝が落ちて腺からの分泌量が減っているので鼻が乾燥することがあります。
・ 暖房器具の近くにいた時
空気が乾燥しがちになる、温風が室内に流れるエアコン、
こたつやヒーターなどの暖房器具の近くにいると、鼻も乾燥してしまいます。
加湿器の設置などを心がけましょう。
・老化
老化によっても代謝が落ちて分泌量が減り、鼻が乾燥しがちになるので、
高齢期の猫さんと暮らす場合は体調管理を気をつけましょう。
・脱水
水分が不足していることで分泌量が減少し、鼻が乾燥することがあります。
腎臓病などを患っているとこの脱水が体調に大きく影響しますので、
冬でもキレイなお水をたっぷりと用意してあげて下さい。
・猫風邪などの病気
発熱したり、鼻づまり、鼻に関する病気になると、
乾燥することが多くなります。その様な症状が出た時は
すぐに病院を受診し、適切な処置をしてもらいましょう。
今私の隣にいる我が家の最年長の17歳の「まつちよ」の
お鼻を触らせてもらったら、ちゃんと湿っていました。
高齢猫は食欲、自力でご飯を食べることがとても重要です。
なので、猫にとってとても大切な嗅覚が働く様に、
室内の湿度に気をつけ、水分補給が十分にできる様に
飲みやすい飲水器の工夫も必要ですね。
冬は室内を暖かくする関係で、猫も人間もどうしても
乾燥してしまいがちです。
乾燥すると猫風邪のウィルスや人間もインフルエンザウイルスが
活発化します。ウィルスが蔓延しない様、加湿器を活用したり、
室内に洗濯物を干したり、湿度を保っていきましょう。
猫のお鼻に関すること、気になることやご心配なことが
ありましたら、いつでもねころんにご相談下さい。