ねころんブログ
猫の口臭、しっかりチェック−1
猫の健康のこと: 2020/08/27
こんにちは、ねこ生活アドバイザーのかばきみなこです。
今日は猫の口臭のお話です。
お伝えしたいことがいつもより多めなので、
2回に分けてお話します。
皆さんのお家の猫さんの口臭気になったりしていませんか?
口周りを長時間快く触らせてくれる猫さんは稀なので、
なかなか日頃のチェックも難しいですよね。
でも猫の口臭は病気のサインだったりするので、
今まであまり気にしなかったのなら、これからはちょっと
気にかけ、口臭に敏感になりましょう。
なぜなら、口臭には様々な原因があり、早めに気がつくことで
病気の早期発見、早期治療につながるからです。
では何が原因で口臭がするのでしょうか?
いくつか原因をあげてみます。
・歯石が溜まっている
猫の口臭でも最も多く一般的なのは、歯石が溜まっていることが原因で
起こる口臭です。
歯石は放置すると歯肉炎や歯周病に発展し、悪化し重度化すると
歯が抜けてしまったり、強い痛みでご飯が食べられなくってしまうこともあります。
そして、溜まってしまった歯石は、困ったことに自宅で自力の歯磨きでは
取ることは不可能です。
人間の歯科治療と同様にスケーリングといって特殊な機器で歯石を取る必要があります。
猫の場合、スケーリングをする時は通常全身麻酔をかけることになります。
また、歯周病になり重症化してしまうと強い痛みが出てしまうため、
抜歯を行うこともあります。
そうなるととても大がかりなので、できればそれは避けたいですよね。
そこで、歯石を溜めないに効果があるのが歯磨きです。
ですが、この歯磨きなかなかの難易度で、正直この歯磨きを
させてくれる猫さんはかなりの少数派です。
なので、この歯磨き、子猫期から少しずつ慣らす、毎日ではなく、週に2回など
無理無く続ける方法を見つけるのが続けていくコツです。
もちろん、成猫でも少しずつ猫が嫌がったらやめ、時間をかけて慣れて
もらうことは出来ますので、チャレンジする価値はありますね。
また、フードもウェットよりもドライの方が歯石が付きにくいと
言われていますので、ウェット中心のフードを食べている猫さんは
ドライフードも併用し、出来ればドライの比率を多くすることをおすすめします。
そして、健康診断やワクチンなど病院へ通院した時には、
歯や歯茎の状態もしっかり診察してもらいましょう。
・慢性腎臓病
これは我が家も経験しました。
高齢期に腎臓病になった子はみんな口臭がしていました。
腎臓病にかかると口臭が発生することが多く、これは腎臓から排出している
老廃物が身体に溜まってしまうために、その臭いがするようになると言われています。
また、腎臓病はかかってしまうと完治することは無く、
症状と上手く付き合いながら、出ている症状を抑える治療を行うことが一般的です。
腎臓病の早期発見はなかなか難しいのですが、高齢期に差し掛かり、
飲水量が増えたり、おしっこの量が増え、ニオイが弱くなった、
今までしてなかった口臭がするようになった、など、
気になることがあった時は腎臓病の検査の相談を獣医さんにしていきましょう。
以前は腎臓の機能が75パーセント機能しなくなってからでないと
わからなかったことが、数年前にSDMAという新しい検査方法が
加わり40パーセントの段階でわかるようになっています。
高齢期の猫さんが快適に暮らせる工夫はとても大切です。
口周りのケアを嫌がらないなら、ペット用の口周り専用の
歯磨きシートでふき取ったり、なければガーゼにぬるま湯をつけて、
優しく拭いて清潔に保ってあげて下さい。
お家の猫さんの口周りや口臭に普段から気をつけていると、
少しの変化に気づくことが出来ます。
なかなか口周りをおとなしく見せてくれる猫さんは少ないかもしれませんが、
成猫さんでも少しずつ慣らしていきましょう。
そして、子猫なら今からしっかり歯磨きの習慣もつけると良いですね。
お家での口腔ケア、お悩みも多いと思います。
毎日の猫との暮らし方ついてのお悩みやご質問がありましたら、
いつでもHPよりご相談下さい。