ねころんブログ
猫の口臭、しっかりチェック−2
猫の健康のこと: 2020/08/28
こんにちは、ねこ生活アドバイザーのかばきみなこです。
前回に引き続き、猫の口臭と口腔内の病気のお話です。
口臭の原因の一つに口内炎があります。
人も口内炎になってしまうと憂鬱ですよね。
猫の口内炎は人の口内炎とは違い、治りにいくいと言われています。
主な口内炎の原因は
・口腔内の細菌の増殖
・カリシウイルスの影響
・自己免疫疾患
などと言われていますが、はっきりした原因が特定されないことも
多いようです。
症状としては歯の周りや上アゴと下アゴの境目の所に炎症が起きます。
口内炎になると普段は出ていないヨダレが急に増えて、口臭もきつくなります。
猫の口内炎は治りにくい病気の1つで、口内炎の専用の特効薬があるわけではなく、
各症状、状況によって、投薬内容が異なり、抗生物質、ステロイド、消炎鎮痛剤、
インターフェロンなどの投与、その他抜歯などがあります。
急に食欲が落ちたり、ヨダレが出たらすぐに病院での診察を受けましょう。
また、口腔内の病気の中には、口腔内にできる腫瘍があり、
猫は口の中に腫瘍ができやすいとも言われています。
腫瘍は口腔内(上アゴ、下アゴ、舌の下)だけでなく皮膚や鼻腔内など
さまざまな部位に発症する可能性も。
そして、腫瘍が出来てしまうと次の様な症状が出来てきます。
・食べる速度がおそくなる
・フードを食べこぼすようになる
・今まで出ていなかったヨダレがたくさん出ている
・口や口周りを触るのを嫌がったり、痛がったりする
・口や口周りにできものができている
腫瘍の良性、悪性は素人判断できるものではありませんから、
小さな変化でも気がついたり、気になったらすぐにかかりつけの
獣医さんに相談しましょう。
どんな病気にも言えることですが、早期発見、早期治療が猫にとっても
人にとっても身心ともに負担が少なくて済みます。
高齢になるほど、口腔内の疾患は増えていきます。
日々の生活での変化を見逃さないことや、病院での定期健康診断や
ワクチン接種など、通院した時には普段なかなか家では見れない
口の中のチェックを獣医さんにしてもらいましょう。
我が家は以前に高齢猫の健康診断の時に、口腔内もチェックしてもらい、
永久歯が一本抜けていることが判明したことがありました。
お家では嫌がって大きく口を開けることが難しい猫さんなら
病院に行った時にしっかりチェックして行きましょう。
先週もお伝えしましたが、口周りをおとなしく見せてくれる猫さんは
本当に少数派です。
お家での口腔ケア、お悩みも多いと思います。
毎日の猫との暮らし方ついてのお悩みやご質問がありましたら、
いつでもHPよりご相談下さい。