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猫にもニキビ

猫の健康のこと: 2018/03/08

 

こんにちは、ねこ生活アドバイザーのかばきみなこです。

 

あっという間に3月になってしまいました。

今年は例年の冬に比べて寒かったせいか、ご近所の梅も

少しだけ開花が遅かったので、まだ梅のお花見が楽しめています。

 

今日は猫のニキビのお話を。

ニキビ、この響きだけでなんとも懐かしい。

私も数十年前、ニキビに悩み皮膚科を転々とした苦い思い出があります。

そんなニキビも年齢と共に吹き出物と呼ばれ、そして40代後半になった今、

吹き出物すら出来ません(苦笑)

 

猫にもニキビができるんです。

猫のニキビは皮膚疾患で動物病院では痤瘡(ざそう)やアクネと呼ばれています。

 

皆さんのお宅の猫ちゃん、下アゴの下に黒いブツブツ、ありませんか?

黒猫ちゃんやサビ猫ちゃんは少し見分けにくいので、下アゴを撫でて

皮膚の表面に汚れが無いか、皮膚自体がボコボコと凹凸が無いか確認してみて下さい。

 

このニキビ、毛穴に汚れや分泌物、皮脂などが溜まり、細菌感染を

起こす事が原因だと言われています。

猫のアゴには皮脂腺が多く集まっているため脂っぽくなりがちです。

 

また食事の際の食べカスが残っても場所が場所だけに猫が自分で

お手入れが上手く出来ません。

キレイ好きで毛繕いが上手な猫でも直接舐めてキレイにする事が出来ない為、

どうしても汚れが溜まってしまいがちになります。

 

このニキビ、初期段階では猫自身も痒みや痛みを感じていない事が

ほとんどなので、猫も人もすぐに気がつく事が出来ません。

ですが、だんだん猫自身が違和感を感じて、後ろ足で下アゴを掻いたりし始めると…

一気に症状が出て悪化します。

 

実は現在進行形で我が家の5番目の猫「ココたろう」が下アゴニキビの

治療中です。

ココたろうは元々下アゴにニキビが出来やすい体質でしたが、

今回は出血し腫れも伴っているので、病院で診察を受けて、

投薬と消毒でだいぶ落ち着いて来ました。

 

出来やすい子はこのニキビ、何度も再発します。

何が原因?どんなお手入れをしたら良いのか?

ご参考までに記載しますのでお家の猫ちゃん、一度チェックしてみて下さい。

 

【原因】

・不衛生な食器、生活環境(プラスチック容器は雑菌が繁殖しやすいと言われている)

・ストレスやホルモンバランスの乱れ(去勢・避妊手術後や投薬)

・ニキビダニの寄生

・栄養の偏り、キャットフードの品質が悪い(タンパク質が不足しているなど)

【お手入れ】

・ぬるま湯で湿らせたカーゼ(ペット用ウェットティッシュ)で、優しく拭く。

・シャンプーが可能な場合はアゴのみ薬用シャンプーを使い、洗浄、乾燥する。
 
・ニキビが繰り返している場合は食事毎にアゴを拭く。

・炎症や出血を伴う場合は獣医師の診察を受け、消毒や投薬を行う。

そして、無理にかさぶたやニキビを取ろうとしないこと。悪化につながります。

ニキビは命に関わる疾患では無いですが、猫ちゃんにとったら、

口周り、アゴは食事をする為の大切な場所です。

悪化させてしまうと食事も思うように食べられなくなるばかりではなく、

通院や投薬など猫ちゃん自身にストレスをかけることになるので、

普段からのチェックを見直して行きましょう。

 

猫のニキビでお悩みの方がいらっしゃっいましたら、

いつでもねころんにご相談下さい。


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